【詩】簡単に白旗を上げるなんて根性なさすぎでしょ

福島を
片仮名のフクシマと呼ぶことは
まだ出来ないはずである

でも
確かに事故を起こした福島第一原発から20km圏内は
片仮名のフクシマと呼ぶしかないかもしれないが
20km圏内の外はまだ
「福島」と「フクシマ」の間で日々を戦っているのであり

絶望と希望の間で
心も体も
家族も友人も恋人も 
日々 聞こえない悲鳴を上げながら

人生も故郷も
日々 その見えない気持ちを

放射能という とんでもなく鋭く 重厚な刃物によって
毎日を ズタズタに
ボロ布のように引き裂かれているのである

そこには迷いがあり
弱さがあり
または強さがあり 諦めがあり
強がりがあり 愛があるのであって
そんな誰よりも人間らしい人々が 今も息をしている場所を
片仮名の「フクシマ」と
簡単に呼んでいいはずがないでしょ

まだ現実という暴力に対して
死ぬほど抵抗する前に
白旗を上げてしまうなんて根性なさすぎだと思うし

まだ「福島」は
断じて「フクシマ」であっては
ならないはずでしょ

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プロフィール

Author:euReka(エウレカ)
euRekaと申します。小説や詩を書いています。

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