【詩】私たちの秘密

夏の木の下で待っていた

あなたの白いワンピースは不満そうに膨らみながら

あなたの体を地面から奪い取ろうとしていた

でも浮き上がろうとするそのタイミングに

私が精一杯走ってあなたの腕を握ったから

あなたはようやく空に奪われなくて済んだのですよと

百年後の秋の木の下で

やはり私を待っていたあなたに説明すると

あなたは赤いカーディガンの奥から腕を伸ばし

もう動かなくなった私の心臓を掴んだ

木の上に棲むリスは

秋の実をじっと握りしめながら

私たちの秘密を静かに語り始めた

まずはこの世界が

生まれた理由から

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プロフィール

Author:euReka(エウレカ)
euRekaと申します。小説や詩を書いています。

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