【詩】夢のように酔いしれた、現実からの

私がアウシュビッツにいた頃

世界は重力に耐えることをやめました

人種とか憎悪とか そんなものはすでに問題ではなく

いかにすれば効率的に 大量に人を殺せるかという

実験材料としての価値の中で

私たちは言わばモルモット以下の

数字の中で表されるための存在として生かされた

絶望の絶対値を見つけるための試みでした

私がアウシュビッツにいた頃

鳥は相変わらず空を飛び

雪は世界を白く染めました

私たちはひたすら 出口を探していたのだと思います

このいつまでも醒めない

夢のように酔いしれた 現実からの

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プロフィール

Author:euReka(エウレカ)
euRekaと申します。小説や詩を書いています。

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